Active Directory - IT用語の解説

Active Directoryは、Windows Serverで利用できるディレクトリサービスであり、組織内のユーザー、コンピュータ、グループ、プリンターなどのリソースを一元的に管理・制御するための基盤です。Active Directoryの中心となるのはドメインコントローラーと呼ばれるサーバーであり、このサーバーが組織内の認証やアクセス制御を担当します。これにより、管理者はユーザーアカウントや権限を一箇所で管理できるようになり、セキュリティポリシーの適用やソフトウェアの配布などを効率的に行うことができます。Active Directoryでは、LDAP（Lightweight Directory Access Protocol）というプロトコルを使用してディレクトリ情報の参照や更新を行います。また、認証にはKerberosプロトコルが利用されます。Active Directoryは、組織の規模に合わせて複数のドメインを構成することができ、大規模な環境でも柔軟に対応できます。Active Directoryの導入により、ユーザーは一度のログインで組織内の様々なリソースにアクセスできるようになり、管理者はユーザーアカウントやセキュリティ設定を一元的に管理できるため、運用管理の効率化とセキュリティの強化が図れます。