Singleton - IT用語の解説

Singletonは、オブジェクト指向プログラミングにおいて、あるクラスのインスタンスが一つだけ存在することを保証するためのデザインパターンです。このパターンは、グローバルアクセスできるインスタンスを提供することで、システム全体で一貫性を持たせる必要があるリソース、例えば設定ファイルやログマネージャーなどによく使用されます。Singletonを実装する方法としては、まずクラスのコンストラクタをプライベートにして外部からインスタンス化できないようにし、次にクラス自身の中にその唯一のインスタンスを保持する静的なメソッドを提供します。このメソッドは、初めて呼び出されたときにオブジェクトを生成し、その後は同じオブジェクトを返し続けます。これにより、アプリケーション内で一貫した状態を保つことができるというメリットがあります。